こんにちは!NICOです!
今回こそは富士登山について。
登山経験は3003mの雄山に一度登っただけの素人が3776mの富士山に挑みます。
事前に耳にした情報では、登るのに8時間要するらしいけど深いところは考えずにとりあえず頑張ることだけ考えて出発。
出発!
時刻は20時。五合目には18時に到着していたので、2時間ゆっくりしての出発です。
富士山の環境保全の協力金だか何だかに1000円払って木札を頂きました。
これだけで記念になるし、義務じゃないものなので、ちょっといいことした気分にもなるし、払って損はないと思います。
六合目手前の安全指導センターで地図を渡され、少しお話。
この付近はまだ虫などの生物が確認できる中で、レアな蛾も見れるかもしれないとの事。
特徴を聞くと「枝みたいな奴」というのでそれなら今ここにおるこれでは?これだ!!と。
調べたところノコバフサヤガと言う蛾らしい。
そこにいたお兄さん曰く、「めっちゃレア」だそう。
幸先いいのか?
安全指導センターがある六合目まではなだらかな道が続き、普通のハイキングとなんら変わりのない感じですが、以降は斜面に角度がつくようになってきた印象です。
六合目から山小屋がある七合目までは少し勾配のあるジグザグの坂道で、道も広く、四人くらいは並んで歩けるような広さでした。
岩場や階段とは違って自分の歩幅でペースをつくりやすいので、息を上げずに登れる道でした。
次の山小屋を目標に歩く七合目以降
このあたりからは狭い岩場を登らされます。すで2時間くらい経ってる。
坂道から岩場に変ったことで、足は大きく上げなあかんわ、手も使ってバランスとらなあかんわの全身運動に代わるため、息がすぐに上がるようになります。酸素の供給が高山病を防ぐために必要と思っているので、呼吸はこまめに整えていました。やっぱり高山帯やとすぐ息上がるよな?空気薄いってこういう事なんかな?
当然、後ろに転びようものなら他の人を巻き込んだ大事故になりかねないので注意が必要ですし、落石の被害に遭わない、起こさない意識も必要です。
登山道の写真を撮ってる余裕はない。友人とお互い登っている様子を辛うじて撮っているくらいです。一眼レフカメラも持ってきてたけど撮る余裕どころかわざわざカバンから取り出そうと思うことすらなかった…ただの大荷物…
各山小屋に入ることはできませんが、外にもベンチが置かれていて、休憩することはできます。
深夜でも売店を開けてくれている山小屋もあるので、その場で口にしたいものがあれば値段を気にせずに買っていいと思います。甘いもん最高!
このあたりのカップヌードルの値段は600円でした。
八合目あたり すでに3000m超えてる
気づけば雄山の標高を超えていた。まだ半分とかそこらやのに。
時刻は0時くらい。時間的にも標高的にも気温が下がる一方。
気温が8度。夏だぜ?
4時間登っているわけで、休憩したいけど止まれば寒いのよ。 あの薄手の外国人ニキらはノンストップで登ったのかしら。
寒いけどまだ休みたい。カップヌードル買おう。800円。
お金は気にするべきじゃない。メンタルキープを最優先。
本八合目からが本番。
やっと終わりが見えた気がする本八合目あたり。
九合目には山小屋も休む場所もないのでラストスパート。
むりよ。ラストスパートなんて。
時刻は3時半。
休み休みゆっくり登ったため、体力の温存、調節はできていたとは思います。
しかし、ここからはそんなこと関係なかった。
酸素が薄いとはこのことかと思わざるをえないくらい呼吸ができない。
深呼吸をしたいのに深呼吸における最後のひと吸いができない。伝わる?笑
運動量に限らず常に息が上がってる、過呼吸手前のような呼吸を強制されるわけですよ。
呼吸を制限されるなんてこと普段体験しなさすぎて一度心が折られました。
周りのひとはなぜ動けているのか、根性もあれば、山小屋に滞在して慣れた人もいたのでしょう。
なんせ本八合目から急に浅い呼吸を強制されたのが精神に来ました。すでに出発から7,8時間経ってるし。
そして、、、
4時30分。朝焼けが見えてきました!!
ぎりぎり頂上には間に合っていないのですが、真っ暗な中8時間9時間と登り続けていた中で明るくなると少し気力も回復します。同行した友人はこの時に間に合わなかったと折れたそうです。正反対。
4時45分。
道も麓も明るくなり、気力も回復。日光ってすごいです。
ご来光!!
5時7分。
出発から9時間が経過しています。
厳密には頂上からのご来光ではありませんが、ほぼ誤差の範囲。ヤママップと言うアプリを利用していたのですが、それによると標高3667mの時でした。ほんまに誤差。
5時17分。
頂上目前の鳥居の前。
5時33分。頂上から。
幸い、頂上は天気に恵まれ、それでいて雲海が広がり、神秘的な素晴らしい景色を見ることができました。
本当にそれまでの疲れが吹きとびましたね。呼吸もいつの間にか慣れていました。
頂上!
浅間大社の奥宮!
カップヌードルは1000円で売られていました。
頂上の社でもらえる御朱印帳と御朱印
麓の浅間大社にはなかった御朱印帳があり、さすがに購入。
今使っているのが雄山神社の山頂社で入手したものなので、コンセプト的にも合っていて良き。
御朱印も頂きました。
日本で一番高い所の御朱印。
お鉢巡り
とうとう頂上まで辿り着き、もう休みたい、もしくは早く下山したい心境の中、お鉢巡り。
富士山ほどの山になれば、頂上も広く、その鉢のようになっている大きな火口をぐるっと一周することをお鉢巡りと言います。
頂上で素晴らしい景色、ご来光を見れた直後でも、ここまでの所要時間、疲労、過酷な環境を加味すると二度と挑戦しようとは思えないことを確信しているのです。登山は趣味にできない!
だからこそ、もう来ることがないからこそ、頂上一周するしかなかったのです。一種の諦め。
これがその大きな火口。深さは八合目にあたるそうです。
そして、この頂上一帯でも最も標高が高い剣ヶ峰はこの吉田ルート側から撮った写真から見て、ほぼ対角にあたるちょっと建物のようなものが見えるあそこ。やっぱりやめとこかな…
お鉢巡りは90分ほどと聞いていますがこの体で理論上の時間で行けるわけもない確信。
まぁ、二度と来れんやろし行くしかないか…(二回目)
あとなぜか頂上にミツバチ的な虫がいました。私がオレンジっぽい服装やからか知らんけどずっと襲ってくるんやめてほしかった。逃げる体力もないってのにかなりの時間粘着されて…泣
6時26分。雲海がほんとに素晴らしかった。
剣ヶ峰までは浅間大社の奥宮が二つあるくらいで、雲海と火口を交互に見ながら歩いてたと思います。
この鳥居の場所から振り返るとこんな感じ。
そしてこれまた問題の剣ヶ峰手前の道。
さすがに伝わりますよねこの急さ。
岩場だったらまだ登りやすいんですが、坂。ここに来てまだ踏ん張りを求められるとは…
もう必死すぎて逆に覚えてないかも。笑
日本最高峰。 剣ヶ峰
7時50分。
日本最高峰。
標高3776mの地。
一本の碑が立っているだけなのがまた伝説感あってかっこいいですね。
何回も言うけど、雲海が広がって完全に雲の上のように見えるのがやっぱり良い。
お鉢巡りは以下略。
吉田ルートの下山道に向かいます。
結局、下山開始が10時あたりで、5時間くらい頂上に滞在してたね。休みすぎくらいでいい。
そして結構聞いてほしいのがこっからで…
これまでもしんどいしんどい言うてたんやけど、以外にも下山が一番しんどかったのよ。
富士登山で一番しんどかったのは下山!
下山後(下山中はしんどすぎて会話できてないため笑)友人と口を合わせて言ったのが「下山が一番地獄」。
下山の道は登山道とは少し違う道なので、来た道を帰るわけではないんです。
地図で見ると、道は広く、斜面も滑らかで帰りはまったりだな。と思わされていました。
なんせ、グーグルマップでもこんなんやし。
楽そうに見える。今見ても楽そうに見えるもん。
ただ、やっぱり下山が一番しんどかった。
なぜだろうか。
この広めの道、救護用の車とかが通る道なのか土がやけにふかふか。
そして思った以上に急。斜面が急な場所が多い。まぁ、そうでもしないと下りきれないかもですけど。
そして極めつけはそんな坂道に転がる数多の軽石。
これらが合わさる事でふかふかの土に潜む軽石を踏んだ瞬間、滑る足。
数多の軽石があることで、一歩踏み出すとほぼ必ず滑ります。
土も柔らかいので、石も少し埋まっていたりで視認できるものでもありません。
石を踏まなきゃいいが通用せず、滑る度に全身に体幹に力を入れることを強いられるわけですよ。
さらにそんな道が一生ジグザグと続くわけです。
その所要時間なんと5時間。
そもそも、登山がしんどいのは納得できますよね。
ただ、下りがしんどいのは納得ができない。疲労蓄積によるしんどさではなく、また違った過酷さが待っているのは理不尽としか感じれないわけですよ。
そこにさらに襲い掛かる雲。そう。雨が降ってきました。
そりゃあれだけ雲の上で雲が広がる景色を楽しんだんやから、中腹で雲に襲われても文句は言えない。笑
そして相変わらず代わり映えしない真っ赤な滑りまくる道。五時間。
そりゃあ心折れるて…
午前中のうちに下り始めてるのに最終バスに間に合わんかもとまで思った。ほんまに。前科あるし。
標高3003m! 山頂の神社! – 2ページ目 (2ページ中) – NICO先生(仮)のおでかけ御朱印巡り (nico-gosyuin.com)
もう、いっそのこと怪我して救護してもらった方が楽なんじゃないかとすらちらついた。絶対あかん。
下山の魅力を強いて言えばなんらかの金を含むなんらかの鉱石が見れることくらいですね。
靴もズボンも真っ赤になるので対策があってもいいかもしれません。
そんなこんなで14時30分に自分の足で五合目に帰ることができました。
もちろん疲労困憊、精神もすり減っているので写真はないですね。
残りはバスで爆睡して下山。
おしまい!
YAMAP と言うアプリを使っていたのですが、結構良かったです。
富士登山に関しては、富士登山専用の公式アプリもあるので、どちらでもいいですが、友人が公式の方を使っていたので、私はこっちにしました。所要時間とかどの時間にその場所に着いたまで記録されているので、ブログにも助かりました。
それにしても合計所要時間18時間30分って…
富士登山、達成感と景色は他では経験できないものとは思いましたが、それを加味してもやはりもう行けないぃぃ…笑
なぜやり遂げられたのかと言われてもわからん。笑
運よく高山病にならんかったこと。
登らなしゃーない、もう来んからお鉢巡りやっとかなしゃーない、下山しないとしゃーないと、いい方向を向いた諦めが発動してたこと。
同行した友人と心が折れかける、折れるタイミングが正反対、交互に来ていたことでしんどい時もなんとかお互いついて行ってたこと。
とかになるんかな?
なんにせよ、無事にやり遂げられて良かったです。
だがしかし、富山の登山後とまた同じようにこれでまっすぐ帰らなかったので次回、静岡が続きます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次回。
パンパンのパン!!
コメント
すごいですね。うらやましい。今の私の体力では日帰りの低山がギリギリで、富士山は全く登れる気がしない。さらに子供の頃から膝、股関節が弱いので行くとしたら7合目8合目あたりで2泊位しないと無理なような気がします。實川欣伸氏や上田瑠偉氏のような体力があったらなぁと思います。なんにせよ、事故なく無事登頂できてよかったですね。
登山自体がまだまだ初心者なので、富士登山に求められる能力が登ってみてもなおわからないんですよね。富士山と共に名が出てくる人が持っている能力も想像できないです、、、
そうですね!なんにせよです。ありがとうございます。